photo(C)Kenta Hasegawa

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Airy Walk  —roppongi hills artelligent christmas 2015 —
オブジェではなく経験をつくる

対象として眺めるオブジェを超えて、人が中に入り込んで、見上げて、包み込まれる体験を提供する。道行く人が見上げ、経験し、一時的でも都市空間を変容させ、体験の記憶として残るような空間をつくろうと試みた。

六本木ヒルズ・ウェストウォークは24時間365日オープンしている通過動線であり、滞留空間である。オフィスワーカー、散歩する近隣住民による日常利用から、デートやショッピング、飲み会を楽しむ人による非日常的利用までが混在する空間である。

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photo(C)ARTENVARCH

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オブジェではなく経験をつくる

六本木ヒルズ・ウェストウォークで展開するインスタレーション。全長120m、高さ24mという細長い渓谷のような空間全体を使ったインスタレーションとして、クリスマスイルミネーションをデザインした。

対象として眺めるオブジェを超えて、人が中に入り込んで、見上げて、包み込まれる体験を提供する。道行く人が見上げ、経験し、一時的でも都市空間を変容させ、体験の記憶として残るような空間をつくろうと試みた。

六本木ヒルズ・ウェストウォークは24時間365日オープンしている通過動線であり、滞留空間である。オフィスワーカー、散歩する近隣住民による日常利用から、デートやショッピング、飲み会を楽しむ人による非日常的利用までが混在する空間である。

そのような人たちが心躍らせ、体躍らせてワクワクするための仕掛けとして、直径3m、高さ4.5mの白い半透明のテキスタイルでできた上下に動く円錐をウェストウォーク全長にわたって空中に合計14個設置した。ウェストウォークは4層にわたってショップやレストランが渓谷のような吹抜けを挟んでブリッジで繋がれており、平面的に奥まで見通すことができない空間になっている。その空間特性を利用し、様々な場所や高さ、アングルから発見できる配置計画とし、奥へ奥へと人を誘導できるようにした。

円錐を形づくるテキスタイルはポリエステルのテープ刺繍による直径3~4㎝の円の集合体でできている。円錐の頂点は、プログラム制御によって約9mの高低差を上下する。床に置かれたムービングライトによる光によって染められ、館内放送をジャックした音と連動する。朝から昼まで、昼から夕方まで、夕方から夜までの3つの時間帯で、上下動・光・音の異なるパターンが用意されている。朝から昼まではゆっくりとした上下動のみとし、自然光の元で背景として馴染むように。昼から夕方にかけては、白色のみの光で照らし始め、上下動のスピードを少し上げ、夜への期待感を持たせる。夕方から夜にかけては、カラフルな照明とにぎやかな音楽によって染め、00分と30分には時報的に特別な演出をする。

上下移動し、光と音で染められる円錐は、固定したカタチを持たずに常に変化し続ける。オブジェ的でありながらも環境の一部となるような、一義的でない、様々な捉え方ができるような存在である。渓谷にかかった雲のような、宙を舞う雪のような。森のような、鍾乳洞のような。生まれては消える泡のような。自然は常に変化し続け、見ていて飽きることはない。そんな自然のような存在を目指した。

基本データ ————————————————————————————————————————
会 期:2015年11月18日(水)~12月25日( 金)
会 場:六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F
主 催:森ビル株式会社
協 賛:パナソニック株式会社
クリエイションパートナー
空間デザイン: 川島 範久+ 佐藤 桂火/ ARTENVARCH(アーテンバーク)
演出・テクニカルディレクション:LUFTZUG(ルフトツーク)
クリエイティブディレクション:亀田和彦/シナプティックデザインズ
テキスタイルデザイン:安東陽子
サウンドデザイン:WHITELIGHT
プロジェクトマネジメント:岡村滝尾(オカムラ&カンパニー)+藤井さゆり
照明:DOTWORKS
施工:Waki Process
official site : http://www.roppongihills.com/christmas/2015/illumination/airywalk/
動画:https://www.youtube.com/channel/UCmKxXy0LfNjiNV73VT_oSlQ

 

PUBLICATION:

コンフォルト2016年8月号
architecturephoto.net

商店建築 2016年2月号