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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.建物の構造にはどんな種類があるの?木造編 

家づくりについて調べていると、「木造」「鉄骨造」「RC造」あるいは「軽量鉄骨造」という言葉が出てきます。これらが居住空間の快適性に対して、どのような影響を及ぼすのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。実は建物の構造体は、基本的には「木造」「鉄骨造」「RC(鉄筋コンクリート)造」の三種類しかありません。(石を積んで積み上げる「組積造」もありますが、そこまで普及していない。)
戸建て住宅から超高層ビルまで、このどれか、あるいは複数の組み合わせでできています。

 

木造は、イメージとしては割り箸を組み合わせて骨組みをつくるようなつくり方する在来木造という工法が現在主流です。木材は建築材料として強度のバランスがよく、断熱性や調湿性に優れており、柔軟で粘り強い構造体をつくることができます。しかしその反面、力がかかり続けるとめり込んだりゆがんだりする特性があります。日本全国どこでも手に入れやすく、育てればまた生えてくるため資源として継続的に確保することが期待できますが、昨今では木材の流通システムの問題によって手入れされないままになっている林地があったり、外国産材に価格競争で勝てずに国内の林業が停滞していたりする状況の中で、林地の保全や林業の維持のためにも木材を有効に活用しようという傾向が高まってきています。3mm程度の薄い板を積層するLVLや、30mm程度の曳き板を積層して大判の板をつくるCLTなど、木材の持つ建材として都合のよくない特性(1方向性、偏り、不整形)を消して扱いやすく/精度高く/短工期で建設するという新しい技術が出てきている一方で、そういった偏りや不整形な特性をあえて活かすような空間づくりをあえて好んで行う方もいらっしゃいます。

 

また構造体としての木造は、法隆寺や東大寺などをみればわかるように、繊細で軽量な鉄骨造に比べて非常にずっしりとした太く重量感のあるものになりがちですが、近年では戸建て住宅レベルでは、金物と併用することで細い最小限の部材量で架構することが可能になっています。建築家によっては、金物と併用することを良しとせず、金物なしで構造体を構築することにこだわる方もいらっしゃいます。

 

「鉄骨造」「RC造」について、また別の機会でご説明させていただきます。

 

他のよくいただくご質問は、[家づくりのご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら