[建主様のご質問]では、建て主様からよくいただく家づくりに関する素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし家づくりに関する質問がありましたら、本記事下の欄にコメントいただくか、随時twitter(本サイト右下に私のtwitterタイムラインが表示されています。)またはメールにて受け付けておりますので、お気軽に話しかけてくださいませ。

 

Q.無垢フローリングに興味がありますが、普通のフローリングとどう違うの?

 

自然素材を好む方は、フローリングにも無垢材を使いたいと思われることが多いようです。理由は、積層フローリングのように他の木材がいろいろ混ざっていない素材の正直さが好き、という精神的なものから、ちょっと膨らんであばれたりするその歪みを逆に好む、という触覚的なことを好む方もいるようです。無垢フローリングと積層フローリングの比較をざっと簡潔にまとめると

  • 無垢フローリング
    • フローリング一枚一枚が一つの木から切りだされていて、合板などがまじっていない。
    • 肌触りがよく、時間がたって風合いが増し、室内の湿度を調整する機能を持つ。
    • 冬は収縮・夏は膨張するため、冬に隙間ができたり夏にあばれが生じたりする。
    • 傷がつきやすかったり水汚れが付きやすかったりするため、ワックスがけ等によるメンテナンスが必要
    • 床暖房に対応していない材種が多い。
    • 複合フローリングに対して割高なのは、厚い木材は薄い木材に比べて価格が高いという「材料費」と、無垢材は積層材より巾が小さいため施工に手間がかかる「施工費」の二つの理由がある。
    • 無垢でも、「死に節」や「白太」といったきれいではないとみなされている材を混ぜることで安価に供給する努力をしているメーカーもある
    • 目安として、おなじ材種で比較して、単価は複合フローリングの2倍もいかない程度という印象

 

  • 複合フローリング
    • 積層した合板の表面に薄い突板をのせてつくるため、実体としてはほとんどが合板で構成されている。貼り合わせるために接着剤が使われている。
    • 無垢フローリングに比べて安価で安っぽいというイメージがあるが、ちゃんと質感のよいものを選べば表面上無垢フローリングとの差はほぼない。
    • 目地を隠して並べられたらメーカーの営業さんでも無垢と複合の見分けはつかない
    • 収縮したりあばれたりといったゆがみも少ないので巾広のものでも安心して使用できる。
    • 塗装を自然塗料にした場合には、傷がつきやすかったり水汚れがつきやすかったりという問題は、複合フローリングでも出てくる。
    • 床暖房対応の商品はどの材種でも数多くある

 

正直な感想としては、複合フローリングはコストパフォーマンスの割に質感がいいものがあるので、(たとえばこちら→IOC)複合フローリングで基本的に問題ないと思うケースがほとんどです。無垢フローリングを選ぶ場合には、決め手となるのは「正直な素材が望ましい」と思う精神的な部分によるところが大きいのではないか、と思いますが、気持ちは大切なので納得したものを選択したいですね。

 

また、フローリングを考える際に、材種の他に重要な要素として、塗料があります。

  • UV塗料、ウレタン塗料・・・・・光沢のあるタイプ。傷がつきにくく、表面に塗膜をつくるので防汚という観点からも優秀。ただし、テカテカした質感は時に安っぽく見えます。学校の体育館の床のイメージ
  • 自然塗料・・・・・含浸性で、木に沁み込んでいくタイプ。表面に塗膜をつくらないので木材自体の呼吸を妨げず、木目と塗料が重なったきれいな仕上げにすることができる。傷や汚れに対してはそれほど強くなく、専用のメンテナンス製品を用いたメンテナンスが必要。ガラスコーティング(下記のガラス塗料とは異なる)を上から塗布することで傷や防汚対策は可能だが、上からコーティングすることをメーカーが推奨していないケースもある。
  • ガラス塗料・・・・・含浸性で、無機質のガラスをしみこませることで自然塗料よりもメンテナンス性を向上させた塗料。数週間に一回の雑巾がけ程度のメンテナンスでよい。見た目は自然塗料とほぼ同一。

など。

 

大抵の場合は、間取り、空間の使い方、予算から仕上げが決まってくることも多いので、設計の内容を踏まえた上で建築家の方といろいろと相談されるとよいと思います。

 


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