[建主様のご質問]では、建て主様からよくいただく家づくりに関する素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし家づくりに関する質問がありましたら、本記事下の欄にコメントいただくか、随時twitter(本サイト右下に私のtwitterタイムラインが表示されています。)またはメールにて受け付けておりますので、お気軽に話しかけてくださいませ。

 

Q.「木のぬくもり」とよく聞きますが、木って温かいのですか?

 

「木のぬくもり」という言葉はよく聞かれると思います。よく聞くので、なんとなくイメージとして「木にはぬくもりがありそう」と感覚的には納得したつもりになりやすいですが、これはどういうことなのでしょうか。床・壁・天井を構成する物質の温度は室温と同じですので、同じ部屋の中にあればおおよそ同じ温度になっているはずです。そして部屋の温度を冬に温かく保つためには、仕上げ材料をどうこうする以前に、断熱・気密性能を外皮でしっかり確保することが重要です。

 

でも、実際に部屋の中で木とステンレス等の鉄を触り比べてみると、実際に木の方が温かく、ステンレスのほうが冷たく感じます。これは、物質ごとに「熱伝導率」という物性が異なるために生まれるさわり心地の違いです。木の方が熱伝導率が小さく、ステンレス等メタル系の素材は熱伝導率が大きい。熱伝導率が大きいと、触った瞬間に自分の体温が触った対象物に流れる度合いが大きいため、熱を奪われて「冷たい」と感じるというわけです。反対に、熱伝導率が小さいとそういった熱が奪われる感触は感じませんが、体温より低い温度の木材を触れば、当然その場合も「冷たい」と感じます。しかし当然、冷たい木材と冷たいステンレスを触り比べたら、木材のほうがあたたかく感じるということになります。

 

「木のぬくもり」というと、目に優しい、さわり心地がいい、ストレスを和らげる、安らぎを感じる、だから木にはぬくもりがある、という感覚的な説明がなされることが多いようですが、単純に物理的に考察すると、上記のような物性によって「木にはぬくもりがある」と言えることになります。

 


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