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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.適切な収納の量、どのくらい確保しておけばいい?

教科書通りの基準としては、住宅の延べ面積の10~20%を目安として確保し、その半分程度をつくりつけの収納部とすることが望ましい、ということになります。1)出典:一級建築士講座テキスト 学科Ⅰ 計画 総合資格学院2009年版

 

「収納がたくさんほしい!」と、どの建て主も必ず思っていますが、どれくらいの量が必要なのか、よくヒアリングしていくとそこまで必要なく快適に過ごすことができるということがわかるケースが多いです。収納はあればあるだけ使ってしまうものですが、収納スペース確保に建設費を当てすぎて日常生活で利用するスペースが圧迫されてしまうのであれば本末転倒です。

 

ウォークインクローゼットのように部屋として用意した時には、部屋のプロポーションが悪いと奥の方にモノが押しやられてしまい、しまった自分がそのモノの存在を忘れてしまうということもあるでしょう。そうなるとスペースがもったいので、単に収納面積を確保すればいいというわけではありません。逆に、廊下やリビングのそこかしこに、ちょっとづつ気の利いた収納が各所にちりばめられていたほうが実は使い勝手がよかったりします。間取り図の中で収納のスペースを確保して安心してしまう思考回路は、実際に出来上がった時に使い勝手が悪いことになってしまうこともあり、注意が必要です。

 

建設費から、建てられる建物の室内の面積はほぼ決まってきます。

つまり、「面積=お金」。

 

そう思うと、限られた面積のうちどれくらいを収納に充てるのがいいのかということは、全体の間取りや広さ感との間のバランスでトータルに判断すべきだという気持ちになってきますね。いつも面倒に思って考えないようにしがちな自分の所有物の必要/不要をしっかり整理しておけば、広々とした居住空間を手に入れることができるかもしれないということです。2)家づくりを含め建築事業とは、単に建物をお金で買うという消費行為ではなく、自分と家族についてしっかりと見つめ直して今後の人生のイメージを手探りで掘り起こしていく、人生でも節目となるイベントです。できあがった建物と同じくらい、そのプロセスそのものが貴重なものとして建て主の中にのこり続けるものです。引越しは、本当に自分に必要なものだけを残して自分を見つめ直すよい機会で、ちょっと大げさに言うと、モノの整理を通して「自分らしさ」「自分とは」「家族とは」についてもう一度考えることでもあります。

 


他のよくいただくご質問は、[建主様のご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら

References   [ + ]

1. 出典:一級建築士講座テキスト 学科Ⅰ 計画 総合資格学院2009年版
2. 家づくりを含め建築事業とは、単に建物をお金で買うという消費行為ではなく、自分と家族についてしっかりと見つめ直して今後の人生のイメージを手探りで掘り起こしていく、人生でも節目となるイベントです。できあがった建物と同じくらい、そのプロセスそのものが貴重なものとして建て主の中にのこり続けるものです。引越しは、本当に自分に必要なものだけを残して自分を見つめ直すよい機会で、ちょっと大げさに言うと、モノの整理を通して「自分らしさ」「自分とは」「家族とは」についてもう一度考えることでもあります。