Q.スケルトンとインフィルってなに?

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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.スケルトンとインフィルってなに?

  • スケルトン・・・・・建物の骨組み。構造体。一度建設したら手を加えられず、ずっと残る建物の部分。
  • インフィル・・・・・設備、内装のこと。住まい手の変化にあわせて都度更新していく部分。

 

物理的な寿命(ハード)より、使われ方の変化(ソフト)が原因で建物が壊されることの多い状況を踏まえて、建物を寿命の長い躯体(スケルトン)と短い内装・設備(インフィル)に分けて、インフィルだけつくりかえていくことで建物を長期的に利用できるようにしよう、という考え方から生まれた概念です。日本で先駆的な試みとしては、1993年の大阪ガス実験集合住宅「NEXT21」というプロジェクトがあります。最近では無印良品によるプロジェクトもあります。

 

大ざっぱに言うと、インフィルだけに手を付けるのがリノベーションで、スケルトンとインフィルの両方をつくるのが新築ということになります。リノベーションが当たり前になった今からみると、特段真新しい感じはしませんね。1)改修で構造に手を付けるケースも数多くありますが、リノベーションというと一般にはインフィルのみを対象としていると考えられているようです

 

インフィルの更新は、確かにスケルトンを壊して立て直すより簡単ではあるものの、設計の自由度が既存の設備配管の位置に縛られたり、階高によって制限されます。生活者からすればローンを組むことが必要な額の総事業費が必要になることもあります。また、更新性に配慮されていないスケルトンの中では、インフィルだけ変えようとしたところでどうにもならないこともあります。

 

でも、「インフィルを変えるだけだったら自分でもできるかな」、と、住まい手が自分の生活を自分で考えていく意識をもつことで、あたらしい街並みや都市が生まれていくのでしょう。

 

 


他のよくいただくご質問は、[建主様のご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら

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1. 改修で構造に手を付けるケースも数多くありますが、リノベーションというと一般にはインフィルのみを対象としていると考えられているようです

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2 Comments

  1. 羽生

    楽器の演奏ができるような部屋を作るには何に注意したら良いでしょうか?
    どこまでの防音ができるのでしょうか?
    また、予算的にはどの程度を考えればよいでしょうか?

    以前、定型の3畳程度の独立タイプの防音室を試してみたのですが、
    満足のいく効果が得られなかったので、ご相談させてください。

    宜しくお願い致します。

    • 羽生様、お待たせしました。

      防音室は、定型タイプの3畳程度のボックスを置くタイプや、部屋に合わせた自由設計で防音室をつくるタイプなどがあります。防音の程度は、「Dr-35」「Dr-40」といった指標で表示されていますが、指標だけみていてもわからないと思いますので、ヤマハ等のメーカーのショールームに楽器を持ち込まれて、防音の程度を体感されて判断されるとよいと思います。

      また、満足されなかったのは、残響時間の設定によるところが大きいと思われます。防音の他に室内の残響時間をカスタマイズして設定することも可能でが、その場合コストは上がってきます。

      一般に、定型3畳タイプ→自由設計タイプ→自由設計タイプ+残響時間カスタマイズ の順にコストは上がって行き、おおよそ140万円~260万円(税込)程度の幅があるようですね。これは、建物本体の構造や仕上げにプラスアルファとしてかかってくるとお考えいただければいいと思います。

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