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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.定価と実際の価格に差があるのはなんで?

建材メーカーのWEBサイトやカタログで、ユニットバスや洗面台など価格が表示されている場合があります。そこで表示されている価格は「定価」=「設計価格」です。1)「設計価格」とは、設計士に支払う報酬(設計料)のことではありません。設計料についてはこちらのQ8をご参考になさってください。いわゆる「上代」のことで、工務店や設置業者とメーカーとの間で取引されている(つまり工事費見積に計上される)金額とは異なります。建材だけでなく一般の商品でも、店頭小売価格といって直接エンドユーザーに販売する場合の「上代」と、小売店が仕入れる卸値=「下代」があるのと同じで、工務店がメーカーから仕入れる金額は「下代」です。2)一部メーカーによっては、表示価格を下代として表示しているところもあります。 新築、リノベーション問わず、工務店が出す工事金額見積書の中では下記のようにして変形されたかたちで金額が入ります。

 

「設計価格」×「掛率」+「工務店の管理費」+「消費税」

 

「掛率」とは、工務店とメーカーの間で決められている係数で、それまでの取引関係の深さによって変わってきます。モノによっては、0.3だったり、0.8程度の高い水準の場合もあります。「掛率」がかけられて「上代」は「下代」になります。

 

「工務店の管理費」とは、メーカーから施工現場に入ってくる製品を、現場に据え付けし、そのために建物側に造作をつけたり整えたりする作業のためにかかる、主に現場管理にかかる人件費です。

 

リノベーションなどそれほど大きくない工事の場合には、工事費見積書の中では上記まるごとまとめてモノ自体の価格として示されていることがあります。その場合、モノ自体の価格が不透明になるため、その査定は設計者の腕の見せ所です。

 


他のよくいただくご質問は、[建主様のご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら

References   [ + ]

1. 「設計価格」とは、設計士に支払う報酬(設計料)のことではありません。設計料についてはこちらのQ8をご参考になさってください。
2. 一部メーカーによっては、表示価格を下代として表示しているところもあります。