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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.楽器の演奏ができるような部屋を作るには何に注意したら良いでしょうか?

まず大前提として、部屋に防音性能や音響性能をもたせようとする前に、ヘッドホンで演奏を聴くことができる楽器で演奏されることをまずはおすすめします。それでは満足できない方は、部屋自体の設えを考えていくことになります。

 

新築の場合

遮音性能という点で最も信頼のおける構造は、コンクリート造です。音が壁を透過する程度は、その壁の「面密度」によるところが大きく、コンクリートは面密度が大きい素材ですのでコンクリート造を選択されることをお勧めします。1)面密度:面積あたりの重さ。こちらの記事参照

 

また、残響時間・吸音率の設定は、楽器や演奏の種類ごとにその適切な長さが異なります。また、仕上げの素材だけではなく、空間の大きさも音響には関係してきます。ここまでやられるからには確固たるこだわりをお持ちだと思いますので、音響の専門家を設計チームにしっかり加えることをおすすめします。

 

 

リノベーションの場合

まずは演奏自体が可能か、マンションの管理規約をご確認ください。リノベーションの場合は、既製タイプの防音室を設ける方法が現実的です。防音室は、定型タイプの3畳程度のボックスを置くタイプや、部屋に合わせた自由設計で防音室をつくるタイプなどがあります。防音の程度は、「Dr-35」「Dr-40」といった指標で表示されていますが、指標だけみていてもわからないと思いますので、ヤマハ等のショールームに楽器を持ち込まれて、体感されて判断されるとよいと思います。

 

防音室では音響に満足されない方もいらっしゃいますが、防音の他に室内の残響時間をカスタマイズして設定することができる自由設計の防音室もあります。一般に、定型3畳タイプ→自由設計タイプ→自由設計タイプ+残響時間カスタマイズ の順にコストは上がって行き、おおよそ140万円~260万円(税込)程度の幅があるようですね。(大きさがおよそ3畳程度の場合。)これは、建物本体の構造や仕上げにプラスとしてかかる費用とお考えください。

 


他のよくいただくご質問は、[建主様のご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら

References   [ + ]

1. 面密度:面積あたりの重さ。こちらの記事参照