[建主様のご質問]では、建て主様からよくいただく家づくりに関する素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし家づくりに関する質問がありましたら、本記事下の欄にコメントいただくか、随時twitter(本サイト右下に私のtwitterタイムラインが表示されています。)またはメールにて受け付けておりますので、お気軽に話しかけてくださいませ。

 

Q.漆喰には調湿作用があるって、本当ですか?

 

あります。しかし調湿作用に限って言えば、漆喰よりも珪藻土とよばれる種類の塗り壁の方が優れています。1)珪藻土はその内部に小さい空隙をたくさん含み、その表面積が大きいため吸湿・放湿作用に優れているとする説があります。 また、調質作用は土の厚みによって異なり、厚いほどより調湿する効果を発揮します。漆喰が珪藻土より性能的に優れているのは、成分がアルカリ性なのでカビが発生しにくいという点です。

 

しかし、もっとも大切な違いは、その外観上の質感の違いです。漆喰は、なめらかで肌理の細かいツヤのある表現になります。写真に撮るとプラスターボード+白塗装と大差ないように見えてしまうかもしれませんが、実際に見るとその差は歴然です。一方で珪藻土は、空隙を含んだ土の断面が表面に現れてくるため、土を壁にぬりつけたようなプリミティブな表現になりがちです。住宅はもとより、飲食店でもよく見かけます。

 

珪藻土については樹脂を混ぜているものもあり、見た目は珪藻土のようであっても吸放湿作用があまりないものも流通しているため、吸放湿作用を重要視される場合には注意されるとよいと思います。また、しっくい調の壁紙で吸放湿作用があることを謳っている製品もありますが、上述のように素材の厚みがあるほど吸放湿作用を発揮しますので、その効果は気休め程度と思っておかれるとよいでしょう。

 

建築家・デザイナーの間で有名な「原田左官工業所」のwebsiteにより詳細な解説があります。参考になさってはいかがでしょうか。

 


他のよくいただくご質問は、[建主様のご質問 / FAQ]にまとめています。ご依頼に関するご質問はこちら

References   [ + ]

1. 珪藻土はその内部に小さい空隙をたくさん含み、その表面積が大きいため吸湿・放湿作用に優れているとする説があります。