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建築家・前川國男の作品メモ

 

180226 世田谷区役所本庁舎
ヨーロッパ流の民主主義の象徴としての広場を中心とした配置計画。
ずんぐりとした柱梁のプロポーションは設計者名を知らなくても前川國男と思わせる。コルビュジェのソヴィエトパレス案も連想させる。
広場は設計者の意図の通りに使われているとは思えないし、日本人の感覚に合っているとも思えないけれど、大きな権威的なひとつの建物をつくってしまわずに、分解して小さい建物の分棟として散らばらせることで市民が親しみやすい建物にする手法には共感できる。分棟にして、あとは小さい居場所だけが建物のまわりにたくさんあるようなつくりかたであれば、今の日本にはあっていたかもしれない。もちろん戦前の建物なので、これはただの思考実験なのだけれど。

 

180107 前川國男自邸
建物全体からにじみ出る「原型」感 。
極限まで切り詰めた住まいの原型。余計なものがない、という豊かさと美しさ。
木造でありながら随所にモダニズムの息吹を感じるたいへんすがすがしいデザイン。
戦時下の厳しい制限の中でつくられた緊張感。
木造の(相対的に)華奢な柱梁と大ぶりな屋根の組み合わせが心地よい。

180107 前川國男邸。ほとばしる「原型」感 。余計なものがない、という豊かさ。木造なのにめちゃくちゃモダン。木造の華奢な柱梁もナイス。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

 

171220 東京文化会館

東京文化会館 (4)

東京文化会館にて、サンクトペテルブルグ室内合奏団による、クリスマス/アヴェ・マリア の演奏会が行われました。

東京文化会館 (3)

東京文化会館のすばらしさは、公園から連続的に続くホワイエ空間にあります。

東京文化会館 (2)

やや重たく見える打ち放しコンクリートの柱や壁も、非日常的なイベントを楽しむためのちょっとした異空間としての魅力を引き立たせています。

東京文化会館 (1)

ホール周りの造形はどことなくエジプトを重い起こさせる。ホールの外観は日本の城をモチーフとしているとのこと。この場所で行われること(この場合はコンサート)の文化的な深みを増すために、過去の文明を想起させるモチーフを採用するのだろうか。

東京文化会館 (5)

たいへんすばらしいと感じたのは、空間のスケール間にぴったり合った、満天の星空のような天井仕上げと照明。上野公園の一部として、この場所のもつ特別な非日常感の演出として、たいへん成功していると感じました。

幕間のシャンパンのために、ホワイエ空間は、あるのかもしれない。