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[建主様のご質問]では、建て主様からいただいた素朴な疑問について、ひとつひとつ答えていきます。もし建物づくりに関する質問がありましたら、メールにて受け付けています。

 

Q.木造二階建てをイベントスペースに改修します。遮音が心配ですが、手立てはありますか?

「重い壁」が遮音には効果的です。

原理的には、音は回り込んで伝わっていくので、建物の外壁屋根すべてをグラスウールや石膏ボードなどで塞いで壁の重さを増やさないと、音はどこからか漏れて多少は周りに聞こえることになります。完全に窓のない建物にすることが現実的でない場合は(イベント時以外はシェアオフィスとして利用するようなケースでは採光・換気のための窓は必要です)どうしても窓から音が漏れやすくなります。

 

工事費用としても、外壁屋根すべてを遮音処理することは現実的ではないケースが多いと思います。その場合は、一番音漏れが心配な方向の壁のみに遮音処理する範囲を限定して行います。もちろん遮音処理していない箇所から音は出ていきますが、音は伝わる距離が長いほど減衰してきますので、伝わるまでの距離を稼ぐことでベターな状況をつくることができます。

 

また、遮音する壁を一面本棚にして本を並べると、本の重さが音を吸収して遮音壁のようにふるまうため、もし本棚を設けたい場合は遮音壁と兼ねると一石二鳥になります。

 

もちろん、一番大切で根本的な解決策は、建物ばかりに責任を負わせすぎずに、音漏れを気にするであろう近隣の方々と事前にコミュニケーションをとって理解を得ておくことです。

 

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