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義父の本が2冊、出版されました。

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左が、伝説の授業として語り継がれる安藤先生の42年間の教師生活のノウハウが詰まった
『勉強したがる子が育つ「安藤学級」の教え方』
安藤 英明 (著)
講談社

で、

右が、限定2000冊しか刷られていない、幾多もの生徒を全国優勝へと導いた、全国のソフトテニスの指導者の方々待望の技術書
『1/72理論 選手と考えるソフトテニス』
安藤 英明 (著)

です。
もともと、ずーっと前から本を出したい、というような構想が暖められてきていたところに、
具体的な企画・構成は2冊ともの協力によってスタートし、無事に出版にこぎつけたようです。
『勉強したがる~』の方は、amazonの教育指導部門で1位、総合でも100位以内という版元さんもびっくりの好スタートのようで、
安藤先生夫妻の人望と人間力をひしひしと感じます。

 

まあ、これにまつわる裏エピソードのようなものはいろいろありますが、
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(↑180人もの方々が駆けつけた出版記念パーティは本人には直前まで知らされていないサプライズだったり・・・暗転した部屋に入ってきていきなりスポットライトどーん!ドッキリカメラかよ・・・のテレビ製作時代のスキルが存分に活かされている・・・・)
あるんですが、
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(↑まさかの立ちミーティング@那覇空港の充電スポット。家族で行った沖縄離島めぐりのときも、安藤夫妻とは、なんだか締め切りに追われてタイヘンそうだった・・・・)

 

著者夫妻の輝かしい業績や指導法は本の内容を読めば十二分にわかるのでそちらを見ていただくとして、
僕の視点からみて特筆すべきは、妻のキャリアの一部として見た時のこの本の位置づけです。

 

妻は徐々にそして意図的に自分の仕事の内容を変えようとしています。
「美容ライター」から「ブックライター」へ。
業界に詳しくなければこれがどの程度の変化なのか想像しにくいと思いますが、(僕も想像しきれていないかもしれませんが)
同じ「もの書き」でありながらこれはほとんど転職に近いものがあります。
名前も、フリーランスの命ともいえる名前を「佐藤友美」にこの機に改名したほどの気合の入れよう。(なので今後はマスダさんじゃありません)

 

そのほとんど初めてに近いような仕事の最初の成果が、自分の父の本として世に出たということになります。
建築家でもデビュー作は両親の自邸というのは黄金パターンですが、
それと(おそらく)ほぼ似たようなものです。
おなじクリエイターとして、そのような処女作のあり方は、ある部分では羨望を禁じ得ません。
というのも、
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どうしても僕はそこに、父と娘の際立った個性と才能の対峙をみてしまう。
異なった個性がもみあってひとつの作品に昇華されるということは、そうそう起こることのない、たいへん幸福な状態です。


おそらくこのままいけば誰が解説するだろうこともないと思われるのでここで言及しておくと、
『勉強したがる~』の本の構成はよくできている。(謎に上から目線)
全体の章立て(全五章)とは別に、本書全体を3つに分類する「授業風景」「子どもを導くヒント」「学級通信」というカテゴリが設定されていて、
内容は1~5章を通してわかりやすく段階的に深まっていくのに対して、
①「授業風景」は、例として挙げる実際の授業の様子を劇のようなスタイルで記述し、
②「子どもを導くヒント」は安藤先生の一人称で語り、
③「学級通信」は内容とは直接は関係のない、しかし背景としては遠く関係のある具体的なエピソード
の異なる叙述スタイル①~③を各章で横断することによって、読んでいて飽きさせないダイナミックな展開になっている。

 

結果として、演劇とその台本とそのスピンオフの作品を時系列にならべて一緒くたに見せられているような不思議な感覚を味わうことになる。
内容は別にして、この構成だけのためにこの本を読むことを誰かに薦めようかというような気分にすらなるわけです。

 

この文章を読んだ妻の弟さん(妻と同じく、ソフトテニスの英才教育を受けた僕の大学の先輩にあたる某新聞記者の方ですが)が、
「『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を超える感動」と形容するくらい。

 

最初っからこんなに飛ばし気味で、次が続くのか、心配になるくらいですね。
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